Works / People
1年目でもプロジェクトを
創り上げられる、
若者に寛容な職場
ドネーション事業部 ファンドレイジングチーム
※肩書は2021年当時のものです。
中村 一貴
Kazuki Nakamura
Profile
明治大学 政治経済学学士。ニューヨーク大学(NYU) 国際関係学修士。
2020年10月入会 ドネーション事業部ファンドレイジングチームに配属後、外資系企業との連携推進、暗号資産やブロックチェーン技術を活用した寄付文化醸成事業の企画・実施、そして中小企業を対象とした寄付文化醸成を目的とした事業である「社会貢献企業基金」の立ち上げなどに携わる。趣味は走ること。
入会後のキャリアステップ
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2020年
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10月入会
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2020年
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12月、ドネーション事業部ファンドレイジングチームに配属
主に外資系企業との連携推進、「社会貢献企業基金」の立ち上げ、そして「暗号資産を活用した寄付文化醸成事業」の企画・実施を担当
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2022年
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国際事業部国際協力チームに配属
ミャンマーにおける学校建設事業や人材育成事業を担当
私の仕事
子どものデジタルアート体験とNFTを組み合わせ、寄付を募る
入会3か月目にドネーション事業部に配属され、寄付文化醸成事業を担当しています。日本は、海外諸国と比較すると、寄付文化というものがそもそも根付いていないため、寄付のマーケットをどんどん広げていきましょうというのが寄付文化醸成の1つのメインターゲットです。そのために、新しい寄付の仕組みを考え、若者などでも簡単に寄付に参加できるような仕組みを構築するというのが、私の1つのメイン業務となっています。
特に、1番力を入れていたのが暗号資産を用いての寄付です。暗号資産は、海外から寄付を受け入れるときも、簡単に取引ができるのですが会計上の問題などがあり、ハードルが高いです。そこで日本財団で道を拓き、他のNPOさんたちにも活用していただけるように仕組みを作ろうとしています。
具体的な1つのプロジェクトとしては、日本財団が行っている「子ども第三の居場所」という施設に通っている子どもたちの新しい体験のためにデジタルアートのワークショップを開き、その中で出てきた原画を、デジタルアーティストの方にアートとしてメイクアップいただき、メタバースにおいても使用できるNFTに変えて販売してもらい、寄付として受け入れるという事業を組み立てました。
日本財団各部署のサポートで、社会に大きな変化を与える
「子ども第三の居場所」のNFTプロジェクトは、私が一から動いて実現した事業でした。まずは、チーム内でこのプロジェクトをやることの理解を得るところから始まり、1年目なので予算も付いていない中で、自分の手足だけを動かし、様々なキーパーソンたちに自分からアプローチをしていきました。プロジェクトが形になった時は動き始めてから7か月ぐらい経っていたのですが、プロジェクトを支援につなげることができて本当に嬉しいと思いました。
そして、絶対に言っておかなくてはいけないことは、このNFTプロジェクトは私だけでは絶対に叶っていなかったということです。今回は、現場においては子どもサポートチームの「子ども第三の居場所」事業と連携しました。また、日本財団の広報チームのおかげで、テレビ取材にもつながり、活動について広く知ってもらうことができました。
自分の興味あることを仕事で活かし、誰かのためになる場
自分の興味のあることを仕事で活かせるということは、とても楽しいことです。やらされている仕事ではなく、自分からどんどんアイデアも湧いてきますし、自分でやりたいことをやるということは、本当に自分の人生の中でも嬉しいことです。
また、お金集めという部分をドネーション事業部では主な業務の1つとして行っていますが、自分たちの団体のためにお金を集めているわけではなく、我々が支援する先の人たちのためにお金を集めているという意識がずっとあり、「あ、これは誰かのために自分が動いてるんだ」という実感が湧いてくるので、そういった意味でもやりがいを感じます。
私から見た、日本財団
1年目の若者の意見にも耳を貸す寛容的な組織
日本財団に入った理由は2つあります。1つ目は社風です。やはり若手のうちから大きな事業を任せてもらえるところと、若手の意見をしっかりと聞いてもらえるということは、就職活動中からずっと感じていました。もう1つが日本財団の立場です。政府だと原則的には全員に公平となりますが、対象を絞り必要な人に対して、より助けの手を差し伸べられる、NPOという立場を選びました。
1つ目に関しては、実際入会した後に、会議の中で暗号資産で寄付を受け入れていく仕組みを作っていけないかという提案をしました。私は1年目だったのですが、非常に寛容に「やってみたら良いじゃないか」ということで、担当の管理職も早速自分で暗号資産ウォレットをダウンロードしてくれたり、サポートを受けながら、プロジェクトを進めることになりました。
興味・関心を発信すれば、他部署の業務にも声がかかる
各部署の所掌範囲は規程で定められてはいるものの、興味があることを発信していると声がかかり、違う部署担当の業務であってもやらせてもらえる機会が、この日本財団にはあります。また、日本財団の日本での知名度は本当に誰でも知っているレベルのため、何か新規プロジェクトをやりたい時にも、話だけはとりあえず聞いてもらえるという状況があるので、そこは本当に日本財団に所属していると助かります。