Works / People
政策立案に向けて、
ゼロからイチを生み出す
経営企画広報部 子どもサポートチーム
高田 祐莉
Yuri Takada
Profile
東京大学教育学部卒業。大学時代は、公立中学校や院内学級でのボランティアを経験し、様々な人との出会いの中で、自分の好きなことや社会への貢献の仕方を模索した。新卒で文部科学省に入省し、教育課程や特別支援教育に従事。2020年4月日本財団に転職。趣味は中学から続けている茶道と週末のフラダンス。
入会後のキャリアステップ
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2020年
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4月入会、経営企画広報部 子どもサポートチームに配属
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2022年
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7月、日本財団の海外留学支援制度を活用し、米国・ハーバード教育大学院の修士課程に留学
すべての子どもに公平で質の高い教育をいかに実現するか追究すべく、教育データ分析手法や諸外国の教育政策を勉強中。
私の仕事
子どもの居場所づくりのハブとして動く
「子ども第三の居場所」プロジェクトを担当し、家庭や地域の様々な事情により孤立している子どもに、学校や家庭以外に学びや体験の機会を提供することで、「生き抜く力」を育んでいます。
私が担っているのは、このプロジェクトの全体コーディネーター、いわば「ハブ」的な役割です。メインの業務は、子どもたちに支援を届けるNPOのみなさんへの支援で、助成金や研修を提供するなど、様々な形で日常の活動を支えています。また、「子ども第三の居場所」が日本全国に広がるように、国や自治体への政策提言にも取り組んでいます。加えて、新聞・TVなどの記者や広告会社の方々と、このプロジェクトの意義を社会にどう発信するかを考えることもあります。このようにNPO、行政、企業とセクターを越えて連携しながら、その中心的な存在として、プロジェクトの方針や手順を決めて実行しています。
裁量が大きい環境で、前例のない道を切り拓く
日本財団では、入会からたった数ヶ月でも、メディアの取材に答えたり、組織のトップである会長に説明をしたりと、プロジェクトの最前線に立つ場面も少なくありません。若いときから裁量が大きく、常に背伸びを求められる環境で、「自分がこのプロジェクトを動かしているんだ」という実感を持つことができるのはとても魅力的だと思います。また、日本財団が取り組む社会課題は未だ正解がないものばかりですので、前例のない道をいろんな人と力を合わせて切り拓いている感覚があり、非常に楽しいです。
現場からのフィードバックがやりがいになる
プロジェクトでは、日本全国の子ども支援の現場に行く機会も多く、日々子どもたちと接するスタッフのみなさんと膝を突き合わせてお話しすることもあれば、子どもと触れ合うこともあります。やはり子どもと触れ合い、私たちの仕事が、NPOなどのみなさんを通じて、こうして子どもたちに届けられているんだということを間近で見ると、非常にやりがいを感じます。
私から見た、日本財団
制度を作るための「ゼロからイチ」を生み出したくて、転職
前職の公務員の時は、先にモデルケースがあり、その制度化や普及展開が主な仕事でした。制度設計に直接関わる面白さを感じた一方で、変化が加速する世の中において、自分自身は制度より先に新しいモデルケースを作ること、いわば「ゼロからイチを生み出す」ことに携わりたいと思うようになりました。その中で日本財団の存在を知って、ここなら現場のみなさんと共にモデルケースを作ると同時に、その制度化を国や自治体に働きかけるという両方に携わることができると思い、転職を決意しました。
留学制度を活用してハーバードへ
日本財団には「海外留学支援制度」があり、希望する職員は授業料等の支援を受けて、海外の大学院で学ぶことができます。私はこの制度を活用する第2号の職員として、2022年夏より、ハーバード教育大学院の修士課程に留学しています。大学院では、教育データ分析手法や諸外国の教育政策とNPOの活動について学んでいます。ここで得た学びを日本財団に持ち帰り、子ども関連のプロジェクトをさらに社会的に意義のあるものにしていきたいと思っています。