Works / People
災害支援にも
イノベーションを
災害対策事業部 災害対策事業チーム リーダー
真野 優
Yu Mano
Profile
愛媛県松山市出身。愛媛県立松山東高校、東京外国語大学スペイン語学科卒業。中南米の人々や、言語・歴史・文化・社会・思想すべてに魅了され、ラテンアメリカ地域研究を専攻。エクアドルに留学し、容赦ない民族格差・貧困・自然環境問題を目の当たりにするも、インカの時代より、大地と力強く生きる先住民の智恵を知る。民間企業、独立行政法人国際協力機構(JICA)を経て、国内外問わず社会課題に取り組める点に魅力を感じ、2019年日本財団へ入会。趣味はマラソンで、柏レイソルファン。
入会後のキャリアステップ
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2019年
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4月入会、経営企画広報部 子どもの貧困対策チーム(当時)・人材開発チームに配属
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2019年
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11月、経営企画広報部 災害対策チーム・人材開発チームに配属
令和元年東日本台風における発災を機に異動
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2020年
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6月、災害対策事業部 災害対策事業チームに配属
新設された災害対応専任部署の一員に。同時に世界的大流行となった新型コロナウイルス感染症対策事業も担当。
私の仕事
国内における自然災害の被災地支援から新型コロナ対策まで
大規模な自然災害発災時に迅速な情報収集を行い、日本財団としての効果的な支援策を検討・実施します。緊急・復旧支援活動を行うNPO・ボランティア団体などへの活動資金支援や被災状況に応じて学校等教育機関への支援なども行います。
また、新型コロナウイルス感染症拡大への支援として、主に軽症患者のための療養施設の建設、高齢者福祉施設等従事者を対象とした無料PCR検査事業や、医療機関への資機材整備支援などを実施しています。
刻々と変化する情勢に対する、柔軟な対応力・交渉力
新型コロナウイルス感染症が流行してからは、昨日までの定説が今日になると疑わしくなるような日々の連続でした。自然災害発生時も同様です。短時間で被災地すべての被災状況と被災者の支援ニーズが把握できる魔法はありません。そのような中で、「ある程度十分かつ確実に得られている情報に基づいて迅速に決断を下す」という問題解決能力ではなく、不確実な状況にあっても、「よくわからないものに対して、わからないなりにも優先順位をつけて対応していく」能力や、そのための関係各所への交渉力が不可欠であり、鍛えられたと思っています。
「災害に負けない」社会を目指す
被災地へ支援に入った団体と被災地元のつながりが生まれ、「次に被災した場合は地域の人材で対応できるようにしたい」「他の被災された地域にも支援に行けるよう技術を学びたい」という声があがっています。
自然災害対応中や新型コロナウイルス感染症の感染拡大期だけが、わたしたちの仕事ではありません。共に災害支援に取り組むNPO団体等とのネットワークづくりや、災害復旧に必要な重機を適切な場所に備え、それらを活用できる人材を育成する事業など、「災害支援」にも新しい価値や仕組みを創造したいと思っています。
私から見た、日本財団
意思決定の速さとフットワークの軽さに惹かれて
前職では、国際協力の仕事に携わっていました。しかし、社会課題に国境はなく、日本国内にも海外にも解決すべき問題はたくさんあるのが現状です。自然災害も、日本では多く起こっています。2018年7月の西日本豪雨では地元愛媛の被害が大きくなるのを、わたしは海外の出張先からテレビ越しに見ていることしかできませんでした。そんなときに迅速に支援活動している日本財団を見て、意思決定の速さとフットワークの軽さに魅力を感じました。
さまざまな活動と優れた同僚たちから刺激をもらえる場
日本財団の活動領域は一言で言い表せないほど多岐に渡ります。また、わたし自身が中途採用であるように、色々な経歴を持った職員がおり、国内外のさまざまな大学を卒業した方がいます。何にでも好奇心を持ち、人と関わる力が優れた同僚が多く、毎日刺激を受けることばかりです。